liddell coffee house リデルコーヒーハウス

【大切なお知らせ】2022年1月2日から、 次のように店の方針を変更しています。「 3名様以上の人数でのご来店は、お断りしています。」 つまり1~2人で、ご来店ください---ということです(3人以上で座れるお席はございません(_ _))。実際のところ、今は90%くらいが「おひとり様」のお客様です。

タグ:南信州

昨日、信毎Webに標題のようなネット記事が載りました(こちら)。
記事は次のように始まります。

駒ケ根市の駒ケ根高原の観光地消費額が伊那谷(上伊那、飯田下伊那地域)の主要73カ所で最大となったことが、県がまとめた最新の2022年観光地利用者統計調査で分かった。伊那谷では長年、阿智村の昼神温泉のトップが続いていたが、駒ケ根高原が上回った。市商工観光課は新型コロナ下で進めた誘客策の効果が出たとみている。

文中にある「2022年観光地利用者統計調査」をみてみましょう(こちらpdf)。
観光地利用者延べ数
・駒ヶ根高原(駒ヶ根市・宮田村)4715(百人)
・昼神温泉(阿智村)4041(百人)
観光地消費額
・駒ヶ根高原(駒ヶ根市・宮田村)2912550(百円)
・昼神温泉(阿智村)2472950(百円)
共に駒ヶ根高原が上回っています。
(たぶん)ターゲットとしている県外からの来客数(+宿泊者数)増に向けた誘客策がうまくいったのでしょう。
長野県が実施している観光地利用者統計調査をよく見ると、伊那谷においていちばんの集客をしているのは、上記の駒ヶ根高原でもなければ昼神温泉でもありません。
飯田市の天龍峡か? いやいや違います。
それは、なんと

道の駅南信州とよおかマルシェ

なのです。
観光地利用者延べ数は、な・な・なんと、9848(百人)---98万4800人。
この数は、
松本城(6644百人)や上高地(8733百人)を上回る。
観光地消費額でも「道の駅南信州とよおかマルシェ」は、2234680百円---2億2346万8000円なり。
この金額は、宿泊施設も併設していないたった一箇所の「道の駅」でたたき出した数字デス。

もう、お気づきだと思いますが、この数字・金額は「延べ数」であるため、地元の人が何度もお買い物に行くと、それがどんどんカウントされる。
「道の駅南信州とよおかマルシェ」は同じ敷地内・施設内にパルム豊丘というスーパーマーケットが入居していて、地元民にとっては生活するための必須拠点でもあります(道を挟んでクスリのアオキやとよおか旅時間等も集積してきました)。
この(とよおかマルシェ)ネタは、昨年の今ごろも触れていました(こちら)。

コロナの5類への移行以降、人の流れが、さて、どーゆーふーになるのでしょうや?

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。まだ雪がやみません(黒いツブツブは雪です)。
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今日のストームグラス(↓)。
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昨日の信毎Web記事より。
いよいよ【どのデザインにする?「南信州」ナンバープレートの候補案公表 住民投票へ】---という段階にきたようです(こちらの記事)。
最終候補六作品が載っていました(↓)。
minamishinshunum
私の第一印象は、「なんか、『色』濃くないか!」---ということでした(きっと、制作者(応募者)の意を汲んだままの色味なのだろうと思われます)。
でも、
ナンバー・プレートでの最優先事項は、「視認性」でしょう。
文字や番号の見やすさを邪魔してるような図柄デザインはアウトだと思うのですが・・・・( ^.^)( -.-)( _ _)。
そーゆー点からしたら、下段の二作品は除外。
チューリヒの自動車保険のページも参照してみましょう(こちら)。
すべてのご当地ナンバー・プレートのデザインが、「うっすら化」したものになっているのがわかります。
だからでしょうか、
記事には「今後、色味やデザインを微修正した上で住民投票を行う。」とあるのでした。
ひとつ、気になる記述(↓)。

飯田下伊那14市町村の役場で11月2日まで、広域連合ホームページに今後設けるサイトで同5日まで投票を呼びかけ、1作品に絞る。
飯田下伊那地域ゆかりの人が投票できる。
---とのこと。

これ(飯田下伊那ゆかりの人)って、組織票もOKということですかねぇ?
そもそもこの話は、半年前のブログでも触れているとおり(こちら)、6%の賛成で進んでいる話なんですが、その決定から全住民が逃れることができないんですよね。
「南信州」か「松本」か、どちらかを選ぶということができないのです。
ナンバー・プレートと車体番号が紐付けられているため、今、乗っているクルマのナンバーがお気に入りであっても、その番号を新車に引き継ぐことができません。
もう決まってしまったことではありますが、この日のブログでも触れていたとおり、
①2025年5月以降も現在のクルマを乗り続けるか?
②2025年5月以前に今の愛車から別のクルマに乗り換えて(登録して)、それを乗り続けるか?
③登録する場所を当地以外で(例えば実家で)行い、そのクルマを乗るか?
④(裏技)?
当地に住み続ける限り、「南信州」以外の選択肢は、ほとほと、これくらいしかありません(たぶん)。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
DSCN6653
今日のストームグラス(↓)。
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オ・マ・ケ(↓)。「ポポー」をいただきました。ありがとうございます。
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触った感じで、いちばん熟していそうなものを、カット(↓)。
DSCN6651
このねっとり感、「美味しゅうございました(故・岸朝子ふう)。」
次は、ポポー+ヨーグルト→ミキサーでやってみようと思います。

内田センセイの著書より。
-----------引用開始
この「おのれの分際をわきまえろ」「身の程を知れ」という恫喝は最近ほんとうによく聞くようになりました。
小田嶋隆さんが前にツイッターで財務大臣について批判的に言及したら、「そういうことは自分が財務大臣になってから言え」という驚嘆すべきリプライがついていたことがありました。
でも、こういう言い方は、たしかに近頃ほんとうによく目にします。
僕が政治的なことについて発言したときにも「それならあなた自身が国会議員になればいいじゃないか」と絡まれたことがあります。
僕の知り合いが、ある有名ユーチューバーについて批判的なコメントをしたら、「そういうことは再生回数が同じになってから言え」と言われた。
ある若手経営者について批判したら「そういうことは同じくらい稼いでから言え」と言われた。
全部パターンが同じなんです。
批判したければ、批判される対象と同じレベルにまで行け、と。
だから、「権力者を批判したければ、まず自分が権力者になれ」ということになる。
それはいくらなんでも没論理的ではないですか。
「現状に不満」というようなことは現状を変えることができるくらいの力がある人間にしか言う資格がない。
無力な人間には、そもそも「現状に不満である」と言う権利がない。
こんな言明にうっかり頷いてしまったら、もう「現状を変える」ことは永遠に不可能になります。
だって、今あるシステムの内部で偉くなろうとしたら、まずシステムを受け入れ、そのルールに従い、他の人たちとの出世競争に参加して、そこで勝ち残らなければならないからです。
勝ち残ることができなくて、途中で脱落すればもちろん現状は変えられない。
勝ち残ってしまったら、「自分を出世させてくれたシステム」を変える必然性がなくなる。
グルーチョ・マルクスのように「自分を入会させるようなクラブには入会したくない」ということが言えるのはごく例外的な人だけです。
ふつうの人は「自分が偉くなれる仕組みはよい仕組みである」と考える。
「現状に不満があったら、まず現状を変えられるくらい偉くなれ」という言明は人を現状に釘付けにするためのものです。
人を今いる場所に釘付けにして、身動きさせないための「必殺のウェポン」として論争で愛用されている。
実に多くの人たちが喜々としてその定型句を口にしている。
こういうのは時代の「空気」を映し出しているんです。
どういう「空気」かというと、「自分に割り振られたポジションにいて、そこから出るな」という圧力です。
その圧力が大気圧のように日常化している。
日常化しているので、圧力がかかっているということ自体が実感されない。
『日本習合論』 内田樹著(2020) ミシマ社刊 より
-----------引用終了
僅かですが、このブログを読んでくれている人がいます。
便所の落書きのようなこんなモンに目を通してくれるなんて、どーゆー方々なのでしょう?
有り難いような、恥ずかしいような。
記述をみると、珈琲に纏わる内容はほとんど無く、ジャズに関しても同様。
引用も多く、それにチョコッと文を継ぎ足すだけ。
【ここから声高に主張する】---なんてこともなく、ただただ垂れ流し。
なんてことでしょう!
そんなブログではありますが(_ _)。
閑話休題。

今日の信毎Webで「南信州ナンバー、正式に申請へ 飯田下伊那の14市町村合意 3月中に」との見出し(報道)。
以前、ご当地ナンバー「南信州」について書いたブログ(こちら)では触れなかったこと。
それは、一度決まってしまうと選択の余地がなくなるという点。
順調に進めば認可は2025年5月頃、当地での自動車登録に際しては「南信州」のみになってしまう('A`)。
で、
「どうする○○」。
①2025年5月以降も現在のクルマを乗り続けるか?
②2025年5月以前に今の愛車から別のクルマに乗り換えて(登録して)、それを乗り続けるか?
③登録する場所を当地以外で(例えば実家で)行い、そのクルマを乗るか?
④(裏技)?

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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既に信毎Webでも(こちら)、南信州新聞Webでも(こちら)報じられているとおり、

表示する地域名を「南信州」とするナンバーの導入に「賛成」が68・8%

だったそうです。
私のところにはそのアンケートが来なかったので、報じられている数字からアレコレと推察してみましょう(大雑把な数値を用いた四則計算ですので、悪しからず(_ _))。
①飯田・下伊那(≒南信州、≒Deepsouth)地域の総人口は、約152000人。
アンケートを実施したのはそのうちの、20706人
ということは、約7.4人に1人の割合です。
②回答率は42%で、8696人が回答。
③そのうち「南信州ナンバー」導入賛成は68.8%なので、5978人が賛意を表明したことになります。
④賛成5978人を152000人で割り算してみると、0.039
ということは、全飯伊人口の3.9%の賛成率だったことがわかります。

いや、ことはそう簡単ではあるまい。
自動車運転免許を保持できない18歳未満は除外しなければいけないだろうし、運転免許を持っていない人も除外しなくちゃならんでしょ。
前者(18歳未満)について、厳密に自治体別18歳未満人口数を算出するのは諦めました。
どーしたのかというと、飯田市の人口ピラミッドを参考にしました(これ↓)。
iidapyramid
これで0歳~19歳までの人口を合計して、総人口数から引いてみることにします。
(飯田の総人口)98398人-(0歳~19歳人口合計)16875人=81523人。
比率に直すと、
0歳~19歳人口合計:20歳以上人口合計数=1:4.83
となりました。
飯田市を除外した郡部(下伊那郡)にもこの比率を適用します(たぶん、郡部のほうがもっと比率差が大きいと思うものの、データ収集が面倒そうなので(_ _))。
飯田下伊那の総人口数152000人-飯田市の人口数98000人=54000人
この人口数から0歳~19歳人口合計約9310人を引くと、44690人。
飯田下伊那の20歳以上人口数は、
(飯田市)81523人+(下伊那郡)44690人=126213人。---この値で計算します。

後者(運転免許保有率)については、こちらが参考になります(出典元は警察庁交通局運転免許課・令和3年運転免許統計補足資料)。
ただ、都道府県毎のデータのため、これも厳密には当地のデータを反映しているとは言えません(きっと、長野県平均値よりも当地のほうが保有率は高めだと思われます)。
長野県の運転免許保有率、71.7%。
(因みに長野県は第4位で、それより上位は栃木・群馬・山梨と、海無し県が占めています!)
ということで、
126213人*0.717≒90495人---飯田下伊那で自動車運転免許証を持っている人の数
この数値を元に、再度、計算してみましょう。
①アンケートが届いたのは、90478人/20706通=約4.37人に1人の比率になります。
②回答率は42%で、8696人が回答。
③そのうち賛成の回答は68.8%なので、5978人。
④免許保有者数は90478人として、5978人/90478人=0.066。
6.6%か('A`)。

民意を聞く手段として実施される世論調査。
選挙結果を速報で流すために実施する出口調査。
どちらも統計的にしっかりとした裏付けがあり、それに基づいて行われているんだとは思います。
たぶん、このご当地ナンバーのアンケート調査でもそーだったのでしょう。
でもねぇ、
こーゆーふーな数字を見ちゃうと、「なんだかなぁ~(阿藤海ふう)。」なのです。
私の考えは、既に昨年のこちらのブログで表明しています。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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南信州新聞のウェブ記事(こちら)の見出し、

南信州広域連合がご当地ナンバーで住民意向調査 導入賛成は7割超える---とのこと。

飯田下伊那地域の16~75歳の4393人を対象に先月実施し、1525人が回答。
回収率34・71%。
質問は、ご当地ナンバー導入は「賛成」「どちらかと言えば賛成」「どちらかと言えば反対」「反対」「わからない」、表示する地名は「飯田」「南信州」「その他」。
調査の結果、賛成は50・6%、どちらかといえば賛成は21・8%。
反対は10・3%、どちらかといえば反対は7・6%。
表示する地名は「南信州」が65・1%で最多となり、「飯田」が26・6%で次いだ。---そうです。

(裏を取ってなくて)大雑把ですが、
信濃国伊那郡
これが上伊那郡と下伊那郡に分かれ、
下伊那郡内にあった飯田町と上飯田町が合併して、飯田市となって下伊那郡から離脱。
それ以降でしょうか、「飯伊(はんい)」という表記が登場したのは?
いやいや、
それ以前から飯田は別格扱いで、下伊那郡と一文字ずつとって「飯伊」と称していたことがあったのでしょうか?
飯田市と下伊那郡から一文字ずつとった合成地名、「飯伊」(長野県内では大町と北安曇郡を称して「大北(だいほく)」という表記もありますね)。
「下伊那」は県庁の支庁(現地機関)(現・地域振興局)の表記でもありましたが、2017(平成29)年に表記が「南信州」となります
近年のパンフレットやチラシ等をみてみましょう(↓)。
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「南信州」と称しているものがとても多くなってきている---そんな印象を受けます(行政が主体となって作ったものや既に自らの名称に「南信州」を含んでいる企業・団体はこの表記を前面に出してきています)。

ここでLCH版「たぶんこうだったんじゃないか劇場」。

「飯伊(はんい)という表記を、ちゃんと読めない人、多いんじゃないですか?」
「そうですねぇ、飯伊を飯田と(下)伊那だから『いいい』なんて、誤読する人もいますし(ほんまかいな)。」
「当地を表現する別の地名はないの?」
「いや、昔から『下伊那』ってあるじゃん。」
「それじゃあ『飯田』が入っていないように受け止められない?」
「だから『飯伊』になったんでしょ。」
「昔からある地名から発想を変えましょう。」
「『伊那谷』はどうですか?」
「『伊那谷』は上伊那も含めた長野県内の天竜川流域のエリアというイメージで、昔からあったんでしょ?」
「これまでの、それぞれから一文字とって名前をつける合成地名。その発想を捨てて、信州の最南端だから『南信州』でどうでしょう?」
「そうですね、『信州』ブランドは捨てがたいしな。」
「じゃあ、『南信州』に対応するような『北信州』や『東信州』や『西信州』って、どこらへんが該当するんですか?」
「いや、他所のことはいいんだよ。『中信』なんて北は小谷村から南は南木曽町までだぞ!」
「『南信州』だったら飯田も下伊那も両方含んでいる、そーゆー印象になりますね。」
「長野県民だったら長野県の輪郭を知っているので、その県域で『南のほう』だから『南信州』がどのへんなのかわかると思うんですけど、県外の人はどうなんでしょう?」
「あっ、それについては、私、スゴイ広告見たことあります! こっ、こっ、これ、みてください!
「恐るべし、声もでんわ!」
「つまり、自分たちにとっては自明なことであっても、『お外』からみると、その主張って『なんだかなぁ~(阿藤海ふう)!(≒通じませんよ)』ってコトが多いものなんですよ。」
「そもそも、自分の住んでいる都道府県ならいざ知らず、他県の輪郭を知っている人って、そんなにいると思いますぅ?」
こーゆーウェブサイトもありますよ。」
「都道府県のかたちって、だいたい小学校で習うんじゃないの?」
「自分の県は習うと思うけど、47都道府県全部はやらないでしょ。」
「自分が知っているからって、みんなも同様に知っているとは限りませんよ。」
「地道に広報していくしかないよ、こーゆーことは。」

(間)

「今、クルマのナンバープレートで、ご当地ナンバーってあるよね。あれも『南信州』でいいんじゃない?」
「ご当地ナンバーも含めて、だいたいその地名になっているのは、そのエリアの有力な(≒人口の多い))都市名が多いよね。」
「そうじゃないものを挙げてみましょうか。」
「北から、知床・・・、」
「あっ、旧国名も挙げておきましょう。」
「じゃぁ、地域名等からね。知床、庄内、那須(那須塩原と那須烏山はあるけど、那須市はない。那須町はある)、湘南、富士山、なにわ、飛鳥、筑豊かな?」
「世界遺産の知床、富士山、リゾート地として著名な那須、湘南、古代史の舞台となった飛鳥、大阪中心部の代名詞・なにわ、かつての炭田エリアの地名・筑豊、ここまではわかるんだけど、それらと比べると『庄内』って、マイナーな地名のような気がしますね。」
「山形県の「庄内」平野って、知名度高くないんですか?」
「たぶん、酒田v.s.鶴岡で揉めて、双方を包含する広域地名、『庄内』になったんじゃないかなぁ?」
「県境を越えて『富士山』ナンバーを成立させた山梨と静岡の方々には、感服いたします。」
「旧国名は、相模、諏訪(*10年ほど信濃から独立したことがある)、飛騨、伊豆、三河、尾張(小牧)、伊勢志摩、和泉、出雲かな?」
「これら以外はすべてそのエリアの有力都市名(正確には運輸支局や自動車検査登録事務所所在地)になっています。」
「ということは、『方角+旧国名の一部+州』に該当するような表記はないんですね?」
「わかりづらい言い方しますね。要するに『南信州』というような、お外からみると、漠とした表現はどこもしていないってことですか?」
「いやいや、ナンバープレート表記での『湘南』騒動を覚えていますか?」
「一部に狭義(いやもとい、厳密な意味で)の『湘南』を主張した人たちがいて、『湘南って、どこからどこまでか』が話題になったこと、ありましたね。」
「結局、今は箱根も『湘南』ナンバーだし、真鶴もそう、内陸の山北町まで『湘南』だからねぇ。」
「それからすれば、『南信州』のほうがまとまりがあるのでは?」
「それは自分たちだけの視点で見た自画像みたいなモンですよ。」
「じゃあ、何がいいわけ?」
「『飯田』でいいんじゃないですか?」
「下伊那郡への配慮がないんじゃないの?」
「そーゆーコト言ってたら、まとまるものもまとまりませんよ!」
「アンケート結果では、『飯田』は少数派で、多数派は『南信州』の65・1%。」
「『飯田』じゃさぁ、その認知度が低いのよ。これみてごらん。」
「スゴイですね、飯田。『ポツンと一軒家』みたいだ!」
「だから『信州』は必須、それに『南』をつければ場所もそれなりにわかるでしょうよ。」
「地名も日常使っている言葉と同じで、育てていくものなのよ。あと10年もすりゃ当たり前になるからサ! 『駒ヶ根』がいい例ですよ。」
「じゃぁ、リニア中央新幹線の長野県駅の名称も『南信州』駅でいいの?」
「いやいや、それはちょっと!」

あっ、そーそー、この冊子(↓)は今でも「飯田下伊那」表記です!(誰にもわかりやすいです)
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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映画「PLAN75」を見てきました(↓)。
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6月17日封切りで、当地でもその日から公開されたのです!
映画の公式ホームページを見てみると、長野県内では長野市と飯田市でしか(今のところ)公開されていません。
長野市での公開は当然として、当地では、何故?
高齢化先進県である長野県内において、さらに県内でも高齢化率の高い「南信州」という地域性(!?)、いや現実を、映画館の人は見越していたのでしょうか?
映画の内容は、
75歳以上は自らの生死を選択できる。
もし、高齢者が国の支援制度によって「安らかな死」を選べるとしたら、当事者や社会はどう受け止めるのか。
究極の問いを投げかける映画です。
主人公・角谷サチ(倍賞千恵子)は78歳、身寄りはなく一人暮らしで、当初はホテルの掃除係の仕事をしています。
彼女が市役所の待合室にいるときにテレビ画面から流れてくる映像(↓)。
plan75
「人間は生まれてくるときは選べないから、死ぬときぐらいは選べたらいいだろうな」と笑顔で語る女性。
「『プラン75』は、75歳以上の方なら、どなたでも無料でご利用いただけます」
優しいナレーションが流れます。
テレビのニュースでは、
「『プラン75』が国会で成立しました。日本の高齢化問題の解決の糸口になると期待されています」と伝えています(これに申し込むと【支度金として10万円が支給される】ことになっています)。
それ以降も「『プラン75』を65歳にまで引き下げることも検討」というニュースが流れてきます。
あたしゃ、この時、いやぁ~な汗をかきました。
75歳はまだまだ先のことだけれど、65歳だったら、もうすぐ「そこ」じゃん!---と。
近未来のニッポンは年金だけで生活していくことはできず(いや、そもそも年金を払っていない人々もおり)、75歳を超えても働かなければ生活維持が難しい---そーゆー層がある程度のボリュームになってくるという将来が待ち構えています。
でも、
みんながみんなピンピンしていて、高齢になっても働いていけるとは限らず、そこには老いや病気で日常のどこかが欠けていって、働けなくなる、働く場が用意されなくなる---リアルな現実が待っています。
そこで「プラン75」です。
「プラン75」の申し込みは役所でもやっていますが、炊き出しをしている公園でも出張受付をしているのです。
つまり、そーゆー層の人々に申し込んでもらいたい---という国の意思(思惑)が見えてきます。
社会的に弱い立場の人をそーゆーふーに誘導する、そんなインセンティブをオブラートにくるんで、「人間は生まれてくるときは選べないから、死ぬときぐらいは選べたらいいだろうな」と、勧誘する。

脚本・監督の早川千絵さんは、日経womanWebで次のように語っています。

ここ十数年の間に、日本で「自己責任」という言葉がよく聞かれるようになりました。
「人に迷惑をかけてはいけない」「何か困ったことがあっても自分で何とかしなくてはならない」と考える人が増え、例えば、生活保護受給者へのバッシングが度々起きるなど、社会がどんどん不寛容になってきていると感じていました。
そんな中、2016年に起きたのが相模原市の障害者施設での殺傷事件。
人の命を生産性ではかり、役に立たない人間は価値がないとする考え方が広がりつつあるのではないかと、危機感を覚えました。
この事件はある一人の特殊な犯人によるものというより、今の社会に起こるべくして起こった事件だと感じましたね。
このまま不寛容な世の中が続いていけば、「プラン75」のような制度が日本に生まれてもおかしくない……。
私たちは誰もが年を取り、誰もがいずれ高齢者になります。
どんな世代にも「自分事」として考えてもらえるテーマだと思い、この映画を作りました。

とのこと。
だから思うのですよ。
この映画を主人公の倍賞千恵子さん世代(倍賞さんは御年81歳)に加え、市役所の「プラン75」申請窓口担当のヒロム(磯村勇斗)や、申請者の「その日」が来るまでサポートするコールセンターの瑶子(河合優実)の世代にも見てほしい---と。

(説明的な映像展開ではないために、観る方に余白を残しています。その時、私たちは何をどんなふうに受け止めるのでしょう?)

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
DSCN4893

今朝、メールをチェックしていたら金融機関より
振込入金:1件
詳細についてはWEBサイトへログインしてご確認ください。---との内容のメールが届いていて、
「もしや!?」と思って、確認してみると(↓)、
10man
特別定額給付金10万円が振り込まれていました。
当地では4月30日に特別定額給付金申請書が郵送されてきていて(この日のブログ)、
受付は5月7日からになっており、私はその日に申請書の入った封筒をポストに投函したので、翌日には役所に届いていたはず。
で、
給付開始日は5月15日からというスケジュール、それが今日。
迅速な対応、ありがとうございました。
因みに、川向こうの自治体では、こーゆースケジュール(↓)になっていて、
5月13日(水) 申請書発送予定日
5月14日(木) 申請書受付開始
5月22日(金) 初回給付日
申請書発送が当地とは2週間遅れ、受付と給付日は1週間遅れでの対応のようです。
DeepSouthの盟主、飯田市では、こーゆースケジュールだそうです(↓強調BLOG主)。
5月下旬から給付対象世帯員の氏名が印字された申請書(総務省様式)を世帯主あてに郵送する予定です。
・必要事項を記入後、本人確認や口座確認に必要な書類(免許証や通帳のコピーなど)を添付して返信用封筒でお送りください。
・申請受付後、順次給付をいたします。

♪人生イロイロ、自治体もイロイロ---ということでしょう・・・か?

企画したのは南信州地域振興局と南信州広域連合。こんなパンフレットを入手しました(↓)。
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赤○箇所を拡大しましょう(↓)。
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順調にいったとしても、まだ7年後なのに、その開通予定の「リニア中央新幹線」予定ルートが記されています。気が早いというか、それしかないというか・・・・( ^.^)( -.-)( _ _)。
見開きになっている中を見てみると(↓)、
DSCN1036
1市・3町・10村の紹介があって、【写真+アピール文】が人口の多寡に関係なく、同じ「面積(スペース)」で載っています。人口比で言えば【飯田市:平谷村=243:1】くらの人口差がありますが、そこは、対等ということで宜しいのではないでしょうか。
一通り読んでみましたが、なんといっても訴求力があったのは、売木村!(赤○箇所)。
はい、アップ(↓)。
DSCN1035
この企画、「移住体験ツアー」ですから、そーゆーことに関心がある方々が参加するわけで、赤のアンダーラン箇所は、目を惹くこと、確実です。
かれこれ4年ほど前に、こーゆーブログを書きました。このときには村の人口の約1/3が移住者です!---ということだったんですが、その比率がさらに上昇し、いまは【4割】まできましたか!(゚ω゚)
何世代前から住んでいればネイティブになるのかは知りませんけど、上記の「移住者」が指しているのは、今、ココで生活しているこの人は、売木村に移り住んできた人である---そーゆー方々を指しているんですよね。
これを飯田市で考えれば、スゴイことだとわかります。約10万人のうち4万人が移住者!---という数になるわけですから。
で、
人口520人の売木村について、4年前の私の危惧(↓)。
ただ、こーゆー小さい自治体に、ある目的を持って、例えばコミューンをつくるためにとか、「そっち系」の皆さんが大挙してやってきて、合法的に手順を踏んで、村議会議員や村長を選出していったとしたら・・・・・・。
こーゆーことにはなっていないようなので、まずはひと安心。
でもって、
若し、私が「教祖様」だったら10年~20年計画で徐々に信徒の移住をすすめます。
但し、オウム真理教が上九一色村につくったサティアンのような隔離された施設ではなく、信徒の方々はちゃんと日常生活を村内でおくる(仕事もちゃんとやる)。
信徒の数を村内で増やして、村議会で過半数を取る(定数7なので4つとればOK)。
その次は村長選に信徒の誰かを立てて、信徒の組織票で当選させる。
はい、これで合法的に「宗教立村」成立---んな、ふーにいくわけないか。
そーそー、
下伊那郡の町村の人口動態を見て(↓)、
simoinajinkou
ひとつ、気になるところがありました(赤線箇所)。
軒並み【△(減)】である中、泰阜村の社会増減数が、+21人(豊丘村も+18人だけど、元々の人口数が6400人もあるので、泰阜村の数は特筆モノ)。
対人口比の「率」でいうと1.3%となり、それを飯田市の人口に当てはめると約+1400人になります。この数字がどれだけ達成困難な数であるのか、行政で「移住促進室」関係の方々はご存じのハズ。
何があったんだ、泰阜村!
(以前、伊那市内の人口移動について、特異な動きがあって、調べてみるとその正体(原因)は、老人ホームが高遠地区に作られたから---そんなこともありました。)
泰阜村のホームページを見ても、住民統計情報は「只今準備中」だし・・・('A`)。時系列でのデータが収集できません。
何があったんだ、泰阜村。
全国移住ナビで、次のような文言を発見(↓赤色箇所BLOG主注)。
日本でいち早く高齢化社会を迎え、村をあげて在宅福祉の充実に取り組み、高齢化問題をほぼ脱した村です。信号もコンビニもありませんが譲り合い、行き交う車の中からでもあいさつをかわす人にやさしい村です。村役場の担当課一丸となって、UターンやIターンを希望する皆様に対応させて頂きます。
確かに、村のホームページを見ると、ここでの表現も「在宅福祉」に特徴があるようです。
一方、
下條村。かつて「奇跡の村」と言われた頃の面影は人口動態からは、もう読み取れません。あの「奇跡」は既に過去のものになったのでしょうか? もう、次のフェーズに入ったようです。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
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今日のストームグラス(↓)。
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オ・マ・ケ(↓三日坊主めくりカレンダー)。こーゆーのが私は好きです。
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先月より、とある金融機関からいただいた「長野県地図」を掲示しています(その金融機関では毎年、同じものを配布しています。でも、ちゃんと高速道の延伸やバイパスの開通など、アップデートされています)。

で、

こーやってよくよく見ると、やはり、Deep South は「最深部」であるのだなぁ~!---と感じるのでした(↓)。
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今でこそ、中央道・恵那山トンネルによって風穴が開いてはいますが、やはり、「どん詰まり」感はこの地勢によるところが大きい。そう、どこへ行くにも遠い、どこから来るにも遠い---そんなアジールのような場所がDeep South 。

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