流れから言うと、野口さんの「Funky」、大西さんの「A&F」ときているので、次は寺島さんの「meg」が登場してきそうなんですが、今回は、その「meg」のマッチがありません。
その代わりに目にとまったのが、「more」(↓)。
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裏面に文字はなし。
本家(!?)の「meg」でも、上の画像の「more」の位置に「meg」と書かれていたマッチが存在しました。
(その後?)ハンフリー・ボガートのイラストが描かれたマッチも存在しました(これは、私も記憶にあります)。
で、
そーそー、
『吉祥寺JAZZ物語』で寺島さんはどーゆーふーに描かれているのか?
以下引用します。
-----------引用開始
次に登場するのが、寺島靖国(54歳)。
吉祥寺駅中央口のピンク街にあるジャズ喫茶『メグ』の店主。
いや近年では、「辛口JAZZノート」他の著者としてのほうが有名かもしれない。
事実、本が売れ出してからの寺島靖国は、「オレはジャズ喫茶店主の器ではない、もっと大きい」と現役引退、自室に立派な机を買い込んで、文土気取りの日々を送っているという。
もちろん、ペラに土地転がしというワザがあるように、寺島靖国にも別の顔がある。
いまでは表の顔とも言える文筆業もそのひとつだが、いつもいつも、ジョニ・ジェイムスがスベッただのミシェル・サダビーがコロンだだのということだけ書き連ねるわけにはいかない。
純真なジャズ・ファンの仮面をかぶりつつも、実はしたたかな商売人でもある寺島靖国は、陰でコソコソと『メグ』以外に4軒ものおしゃれな店を経営しているのである。
ただし、商売人のわりには経営能力、杜員掌握力に著しく欠けているために、実質的な経営権は、寺島夫人、ダンナいうところの"オッカア"が握っている。
聞くところによると、吉祥寺商店連合会では、このオッカアの手腕のみ高く評価され、一方のオットオは、ただブラブラしている、そこいらのオッサンとしてしかみられていないという。
『吉祥寺JAZZ物語』 寺島靖国・大西米寛・野口伊織・中山康樹著(1993)日本テレビ放送網(株)刊 より
-----------引用終了
寺島さんも大西さん同様、あんまりな('A`)書かれようですね。
文中「『メグ』以外に4軒ものおしゃれな店を経営」というのは、既に触れた「more」・「John Henry's Study」・「scratch」・「Bonny and Clide」のことでしょう。
因みに寺島さんの経営したジャズ喫茶「meg」は2018年に営業を終了し、現在は「音吉!MEG」として再出発しています(公式ホームページ)。
あたしゃ、まだ行けてません(_ _)。