以前もこのブログで引用した対談本、『ぼくたち、Hを勉強しています』 鹿島茂・井上章一著(2003) 朝日新聞社刊。
ある一定年齢以上の皆さんはご存じのはずの、「合ハイ」についても言及しています。
こんなふーに(↓)。
----------引用開始
井上:合ハイはありましたか。
鹿島:ありました。合同ハイキング。多摩丘陵なんかがハイキングコースでした。
井上:まさか、一緒に「エーデルワイス」とか歌ったんじゃないでしょうね。
鹿島:歌いましたよ。だって、「エーデルワイス」だけでなく、ぬやま・ひろしが作詞した「若者よ」とか、歌と踊りの地方大衆運動なんていうのは、あれはもともと……。
井上:民主青年同盟、共産党の青年組織のものでした。
鹿島:そう、民青の同志のお見合いだったんです。
お見合いの場を確保して、党員どうしの夫婦をつくって、あわよくば子供も共産党に入れようという目論見。
だから「歌って踊って恋をして」なんです。
それから、歌声喫茶なんていうのもありましたね。あれも絶対にお見合いの場でしたよ。
井上:日本へ来るロシア人の研究者は感動するらしいですよ。
日本の中年以上の人に会うと、「走れトロイカ」とか「ヴォルガの舟唄」とかのロシア民謡をよく知っているが、なんでこんなに知っているのかって。
----------引用終了
甦る学生時代o(^-^)。
あたしゃ行ったことはありませんでしたケド、ウチの学校のとある学生寮では民青が支配的だったため、そこに入寮した同じ学科の女子から、「合ハイに行きませんか?」というお誘いはありました。
丁重にお断り申し上げました(_ _)(タイプじゃなかったということもあるが、そもそも、どーやって連絡先を入手したんだろう? やはり自治会経由か?)。
他にも、エロと左翼と権力の関係についても(↓)。
----------引用開始
鹿島:治安対策の動向と性の解放とは、かなり関係があるんです。
風俗産業が繁栄したり衰退したりするのを見ると、必ず左翼運動への統制が強まったり弱まったりするのと連動しているんです。
井上:戦前の左翼運動は、一九二〇年代の終わりごろにピークを迎えました。
そして、そのすぐ後にエログロナンセンスと言われた時代が始まります。
出版物の発禁が緩められたり、カフェの女給のエロサーヴィスが、わりと大っぴらになりましたね。
これは、左翼の退潮期にだんだんそういう世相になるのか。それとも、左翼運動のヴォルテージを下げるために、警察がエロの認可を緩めたのか。
鹿島:権力側の思惑がそうしたと言っていいんじゃないですか。
----------引用終了
平成も終わろうとしている「今」、2019年という時代は、エロと左翼と権力の関係は、どーなんだろう?
左翼は退潮、エロは電脳空間で無法地帯化、権力は安倍盤石か!?
で、
それらの関係は?
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今日の南アルプス↓11:00撮影。
今日のストームグラス(↓)。