岩手県遠野市飯豊地区に伝わる「畑まき」。
「畑まき」とは、子ども達が家々を訪ね歩き、幸せの種を蒔いて回るという行事だそうで、
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やらさのえー やらさのえー
恵方(あけ)のほうから畑まきにきました
まかせますか まかせませんか
やらさのえー やらさのえー
子どもたちはこの歌を歌いながら、家々を訪ねるという。
練習を終え、夜の里へ歩きだした子どもたちのあとを追って、私もカメラ片手に飛び出した。
子どもたちの後ろ姿が、月の光に照らされてボーッと浮かび上がる。
一軒一軒家を訪ね、玄関前に立つと、子どもたちは一列に並んで歌う。
「やらさのえー やらさのえー」
歌声を聞いた家の人が出てくると「恵方のほうから畑まきにきました。まかせますか? まかせませんか?」と聞く。
家の人は玄関をあけて姿を現し、「まかせます」「いっぱいまいてけう!」と答え、ごほうびに袋いっぱいのお菓子を手渡す。
これは、まるで日本のハロウィーンだ。
早くも次の家を目指して歩きだした子どもたちの歌声が、闇夜にこだまする。
『日本まじない食図鑑』 吉野りり花著(2016) 青弓社刊 より
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小正月の行事だそうな。
以前に住んでいたところでは、正月2日に「獅子舞」が各家庭を回ってきました。日本各地で、いやいやハロウィーンまでも含めれば、世界各地で似たような行事が行われているようですね。
幸せの種を蒔く、無病息災を祈る等々、どこでも人の願いに変わりなし---欲望のスケールの大小差はありましょうが、新年に抱く思いを忘れずにどれだけ持続していくことができるか---そこで差がつくものなのでしょう。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。今日はこれだけ晴れていますが、明日の予報は「雪」です。

今日のストームグラス(↓明日の「雪」を見越しての繁殖か?)。
