最近はマンガの単行本でも、親切心からなのか、その巻末に「用語解説」やら「時代背景の説明」等を、掲載しているものがあります。
マンガの作品をよりわかりやすく理解してもらうための工夫なのでしょう。
で、
当店に置いてある、とあるマンガの第1巻目の巻末では、なんと、「ガロアの群論」の解説が4ページにわたって載っていました(*゚д゚*)。
Galois(ガロア)といえば、高校の数学の教科書で、新しい単元に入るページに、歴史に残る「数学者」として紹介されていて、数行の説明がありました。
今でも覚えているのは、あっさりと書かれていた「決闘により命を落とす」という、その劇的な「死」。
数学の素養が無い私は文学部へと進み、ガロアとはその後いっさい接点はありません(今も、です(_ _)たぶん)。
この「とあるマンガ(↓『はじめアルゴリズム』)」は、主人公が小学5年生の時から始まります。

カバーの「袖」には、「数学者列伝」がシリーズで載っていて、
第1巻目:岡潔
第2巻目:シュリニヴァーサ・ラマヌジャン
第3巻目:エヴァリスト・ガロア
第4巻目:レオンハルト・オイラー
第5巻目:ベルンハルト・リーマン
第6巻目:関孝和
第7巻目:ゲオルグ・カントール ---以下続刊
業績は知らなくても、その名前だけなら私も知っている数学者は、1,2,3,4,6巻目の方々のみ(_ _)。
ラマヌジャンの名前は、藤原正彦氏の『国家の品格』で初めて知ったインド人数学者でした。
オイラーの定理は、おじさん先生(数学)の寒いギャグで、お馴染みo(^-^)。
関孝和は、「日本史」で知りました。
もう、あたしゃその程度です。
マンガのほうはというと、数学的な才能に溢れている主人公関口ハジメ(小五)の、成長物語。
ハジメ少年が育った(架空の)米作島は、自然の美しさが素晴らしく、これはラマヌジャンが育ったインドの大地の美しさ---それとの対比を感じます。
そう、「美しさ」を感じることができる、内なる感性が、数学には必須なのです。
これは、きっと岡潔のいう「情緒」とも、この先の物語の展開上、関係してくるのでは?---などと邪推しています。
自分の知らない世界を見せてくれる作品、以下続刊---が、楽しみです。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。もう、夏空っぽいナ。

今日のストームグラス(↓)。
