今年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』を見ています(NHK+で)。
これが面白うございます。
戦国時代でもなく、幕末の動乱期でもない、むしろ、天下太平の江戸時代のお話。
ところが、
1月26日放送回(「『雛形若菜』の甘い罠)」)では、主人公・蔦屋重三郎(横浜流星)をめぐる動きは、ビジネス大河ドラマで、徳川家の田安賢丸(後の松平定信)をめぐる動き(=人事抗争)は、ポリティカル大河ドラマでした。
吉原に客を呼び込む狙いで発行した『一目千本』が成功した蔦重。
次は女郎の錦絵を作ることになるのですが、ここで彼は(平賀源内に命名してもらったことになっている)「耕書堂」を名乗り、版元になることを宣言。
ところが、
鱗形屋(片岡愛之助)や鶴屋(風間俊介)ら同業者が、この業界(地本問屋)のしきたりを次のようにいうのですね。
「市中では地本問屋の仲間のうちで認められた者しか、『版元』はやってはならぬ『定』になっておってな。」
既得権益層が、若くて能力のある新参者を潰しにかかる---そんな印象を受けるシーンでした。
と同時に、
私は、X JAPAN(当時はX)のYOSHIKIさんがエクスタシーレコード(レーベル)を立ち上げたことの意味は、そーゆーことだったのね!---と思ったのです。
このことについては、過去のブログ(こちら)で触れています(BS・TBSで放送された「X年後の関係者たち~あのムーブメントの舞台裏」の#8「バンドブーム」を見ての事)。
アイデアだけではビジネスにならないということを知った蔦重は、鱗形屋で商いを学んでいこうとする(らしい・2/2放送回)。
江戸時代は、出版社、取り次ぎ、書店が分業化されておらず、その全ての業務を版元が担っていたんだそう。
だから、業界の「中の人」になって、オカネの流れがどーゆーふーになっているのか、その仕組みを学ぶ必要があるのですね。
で、
今日の標題。
これは、蔦重と一緒に行動している「唐丸(渡邉斗翔)」が、思わぬ能力を発揮する場面での台詞。
唐丸は(放送第1回の)明和の大火で、蔦重にその命を救ってもらった「謎の少年」で、その時のショックで記憶が飛んでいるという設定。
その彼が、
「試しにおいらに直させてもらってもいい?」
と言って、礒田湖龍斎(鉄拳)に描いてもらった女郎の下絵を、寸分違わぬように仕上げるのです。
(鉄拳さんが素顔で登場したことも「え(吃驚)!?」でしたゼ。)
このシーンから、唐丸の将来について、「考察班」の方々は、アレコレと検討。
・歌麿説
・写楽説
・北斎説
この3つが有力。
そんな中、
・ヨーロッパに渡って、ゴッホとなる。
と、ゆーのがあって、ホッコリ(^_^)。
確かに、ゴッホはこーゆーふーな(↓)作品模写もしているしね。

これが面白うございます。
戦国時代でもなく、幕末の動乱期でもない、むしろ、天下太平の江戸時代のお話。
ところが、
1月26日放送回(「『雛形若菜』の甘い罠)」)では、主人公・蔦屋重三郎(横浜流星)をめぐる動きは、ビジネス大河ドラマで、徳川家の田安賢丸(後の松平定信)をめぐる動き(=人事抗争)は、ポリティカル大河ドラマでした。
吉原に客を呼び込む狙いで発行した『一目千本』が成功した蔦重。
次は女郎の錦絵を作ることになるのですが、ここで彼は(平賀源内に命名してもらったことになっている)「耕書堂」を名乗り、版元になることを宣言。
ところが、
鱗形屋(片岡愛之助)や鶴屋(風間俊介)ら同業者が、この業界(地本問屋)のしきたりを次のようにいうのですね。
「市中では地本問屋の仲間のうちで認められた者しか、『版元』はやってはならぬ『定』になっておってな。」
既得権益層が、若くて能力のある新参者を潰しにかかる---そんな印象を受けるシーンでした。
と同時に、
私は、X JAPAN(当時はX)のYOSHIKIさんがエクスタシーレコード(レーベル)を立ち上げたことの意味は、そーゆーことだったのね!---と思ったのです。
このことについては、過去のブログ(こちら)で触れています(BS・TBSで放送された「X年後の関係者たち~あのムーブメントの舞台裏」の#8「バンドブーム」を見ての事)。
アイデアだけではビジネスにならないということを知った蔦重は、鱗形屋で商いを学んでいこうとする(らしい・2/2放送回)。
江戸時代は、出版社、取り次ぎ、書店が分業化されておらず、その全ての業務を版元が担っていたんだそう。
だから、業界の「中の人」になって、オカネの流れがどーゆーふーになっているのか、その仕組みを学ぶ必要があるのですね。
で、
今日の標題。
これは、蔦重と一緒に行動している「唐丸(渡邉斗翔)」が、思わぬ能力を発揮する場面での台詞。
唐丸は(放送第1回の)明和の大火で、蔦重にその命を救ってもらった「謎の少年」で、その時のショックで記憶が飛んでいるという設定。
その彼が、
「試しにおいらに直させてもらってもいい?」
と言って、礒田湖龍斎(鉄拳)に描いてもらった女郎の下絵を、寸分違わぬように仕上げるのです。
(鉄拳さんが素顔で登場したことも「え(吃驚)!?」でしたゼ。)
このシーンから、唐丸の将来について、「考察班」の方々は、アレコレと検討。
・歌麿説
・写楽説
・北斎説
この3つが有力。
そんな中、
・ヨーロッパに渡って、ゴッホとなる。
と、ゆーのがあって、ホッコリ(^_^)。
確かに、ゴッホはこーゆーふーな(↓)作品模写もしているしね。

・(左)広重「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」
・(右)ゴッホ《花咲く梅の木、広重作品模写》
大河「ドラマ」ではあるものの、
・時代考証
・版元考証
・戯作考証
・風俗考証
・吉原風俗考証
・近世美術史考証
・古文書考証
・医事考証
・建築考証
を踏まえており(↓)、
さらに、
・所作指導
・殺陣武術指導
・馬術指導
・芸能須藤
・書道指導
・医事指導
・江戸ことば指導
・アクション指導
・料理指導---の手が入り、そして、今回
・インティマシーコーディネーターもスタンバイしています(↓)。
放送第1回で話題になった場面等も、ちゃんと「手が入っている」ということなのでしょう。
松平定信治世下になって「お上」と対峙することになる蔦重を主人公にしたことといい、今回のNHKのそのスタンスには、並々ならぬ覚悟を感じる---というのは、考えすぎでしょうか?
【オマケ】
西村屋を西村まさ彦さんが演じているというその配役は、誰がそーしたのでしょう?
この西村屋って、北斎の「富嶽三十六景」を出した西村屋さんと同じトコロなの?
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。

・(右)ゴッホ《花咲く梅の木、広重作品模写》
大河「ドラマ」ではあるものの、
・時代考証
・版元考証
・戯作考証
・風俗考証
・吉原風俗考証
・近世美術史考証
・古文書考証
・医事考証
・建築考証
を踏まえており(↓)、
さらに、
・所作指導
・殺陣武術指導
・馬術指導
・芸能須藤
・書道指導
・医事指導
・江戸ことば指導
・アクション指導
・料理指導---の手が入り、そして、今回
・インティマシーコーディネーターもスタンバイしています(↓)。
放送第1回で話題になった場面等も、ちゃんと「手が入っている」ということなのでしょう。
松平定信治世下になって「お上」と対峙することになる蔦重を主人公にしたことといい、今回のNHKのそのスタンスには、並々ならぬ覚悟を感じる---というのは、考えすぎでしょうか?
【オマケ】
西村屋を西村まさ彦さんが演じているというその配役は、誰がそーしたのでしょう?
この西村屋って、北斎の「富嶽三十六景」を出した西村屋さんと同じトコロなの?
---
今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

