liddell coffee house リデルコーヒーハウス

【大切なお知らせ】2022年1月2日から、 次のように店の方針を変更しています。「 3名様以上の人数でのご来店は、お断りしています。」 つまり1~2人で、ご来店ください---ということです(3人以上で座れるお席はございません(_ _))。実際のところ、今は90%くらいが「おひとり様」のお客様です。

タグ:起業

山崎亮さんは当地に講師としておいでになったこともあり(この日のブログ参照)、いや、それ以前から私にとっては「気になる人」の中のおひとりです。

で、

彼がNHK・「東北発☆未来塾」の講師として実践していた取り組みを一冊の本にまとめたモノがありまして、それが、『まちの幸福論』 山崎亮・NHK「東北発☆未来塾」制作班著(2012) NHK出版刊---東日本大震災から間もない時期に取り組んだものです。

で、今日のタイトルに言及した箇所(↓)、

----------引用開始

(前略)

出てきたのは、プランドハプンスタンス理論という聞き慣れない言葉だった。

「これはスタンフォード大学の、クランボルツ教授という人が唱えた理論です。

plannedというのは「計画された」ということ、happenstanceは「偶然の出来事」。

「計画された偶然」というと、言語的には矛盾していますね。

「偶然を計画するってどういうことだよ」と思うかもしれない。

けれど、世の中には幸運な偶然が重なって、おもしろい人生を歩んでいる人たちがたくさんいる。

そういう人たちは、じつは知らず知らずのうちに、自分にとって幸運な偶然が起きやすい行動を取っているんです」

たとえば、コミュニティデザインという仕事に興味が湧いたとき、ふたつの選択肢があったとする。

ひとつは、2000円で山崎さんの本を買って読むこと。

もうひとつは、同じ2000円を払って山崎さんの講演を聴きに行くこと。

本を読めば「10」の情報が得られるが、講演で聴ける情報は「3」程度。

同じ金額を使うなら、本を読んだほうがいいと思えるかもしれない。

しかし、幸運な偶然を起こす人たちは迷わずに講演に行くことを選ぶと、山崎さんは言う。

「会場へ行けば本人に質問ができるし、知り合いになれるチャンスもある。

それに、自分と同じ興味を持った人たちが会場には大勢来ているわけだから、仲間をつくることだってできる。

仲間ができれば、本ではわからない情報を得られたり、一緒に何かをやろうという話が持ち上がったりするかもし
れない。

そういう可能性を求めて行動している人が、幸運な偶然を手にできる。

その意味では、この企画に参加してみようと思って行動したここにいる17人は、みんな幸運な偶然を起こせる人たちだと思います」

山崎さんはノートパソコンを取り出し、幸運な偶然を起こす人が持っている5つの特徴をまとめたページを、学生たちに示した。

好奇心 好奇心を持ち、広げる

持続性 すぐには諦めず、やり尽くしてみる

楽観性 大半の恣意的なコメントよりも、ひとりの前向きなコメントを心に置いてみる

冒険心 失敗はするものだと考え、いまある何かを失う可能性よりも、新しく得られる何かにかけてみる

柔軟性 状況の変化に伴い、一度意思決定したことでも、それに応じて変化させればよいと考えてみる

『まちの幸福論』 山崎亮・NHK「東北発☆未来塾」制作班著(2012) NHK出版刊 より

----------引用終了

文中の17人は、山崎亮さんの「東北発☆未来塾」に参加した学生たち(あれから7年、みんなどーなっているのだろう?)。

今、衰退する地方にあっては、「幸運な偶然を起こす人が持っている5つの特徴」のある人が、どんどんとその地域から出て行ってしまっているのではなかろうか?---私の憶測です。


実は、この本、帯に『まち(づくりによる)幸福』論のキモが書かれています(↓)。

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山崎さんがオーストラリアに留学中、妹島和世さんからアドバイスを受け、

「そう言われたとき、背中を押された気がした」

というエピソードは、「偶然の出来事」をその後あたかも「計画された」ものであったかのようにしていく実例のようでもあります。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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先日のNHK 「クローズアップ現代+」 No.3858 2016年9月7日(水)放送は、「逆転ホームランなるか? 日本の“新・ものづくり”革命」というテーマでした(↓)。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3858/1.html

紹介されたのは、

プリファード・ネットワークス 西川徹社長(33歳)

16Lab 木島晃社長(43歳)

セレボ 岩佐琢磨社長(37歳)

ペジーコンピューティング 齊藤元章さん(48歳)

の4名(申し訳ない、一人も知りませんでした)。

番組の最後のほうで登場した三菱UFJキャピタル 投資第二部 乾和彦副部長の話、

0から1を生み出す人(起業家)は世界でもそんなに多くはない。

そういった人が日本の中にも、これからたくさん生まれてきてほしいという思いもありますし、その中で一番最初にこういった動きをとっている齊藤さんを我々は応援したい。」

0から1を生み出す人---これって、以前に読んだ元SONY副社長だった大曽根幸三さんも触れていたことです(↓)。

-------------引用開始(強調BLOG主)

ゼロを1にする人と、1を100にする人は別モノなんだ。

そこそこ優秀な技術者なら、1を100にすることができるかもしれない。

けれどゼロの状態を1にできる人はなかなかいない。

そういう人はこだわりが強くて、奇人変人と呼ばれる類の人かもしれない。

そんな人材をマネジメントできないと、新しいモノやおもしろいモノは生み出せないよね。

-------------引用終了

大曽根さんはSONYに対しても、

「まだソニーは大丈夫。建て直せる余地はあるよ。本来はものすごく豊かな発想で、アイデアをたくさん持っているエンジニアがいるはずなのに、管理屋に経営を牛耳られて不良社員化しているだけだから。リストラで抜けた人もいるけれど、不良社員化して社内に残っている人もいるはず。

そういう人たちは、成果報酬や業務の効率化で自由な開発ができなくなって、息苦しくなって、やる気を失っているだけなんだ。こうした人材が辞めてしまう前に、どうにかしてまた、やる気を起こさせることが重要だろうね。“有能な不良社員”をいつまでも社内で腐らせておくのはもったない。それがソニーを復活させるカギだろう。」

とも仰っています。

アベノミクスにジャンジャンお金をつぎ込んでいますが、こーゆー人が育っていく(=社会的経済的に成功を収める)環境整備のほうが、巨視的にみて、日本を救うことになると思います。

そのために必要な、お金の流れを変えること。それが喫緊の課題でしょう。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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オ・マ・ケ(↓)。先日、近くの産直市場で無花果(いちじく)を買いました。

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パクッとな(↓)。ふと、「シン・ゴジラ」を思い出しましたゼ。

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今住んでいる田舎にもたくさんの「産直(産地直売所)」があります。

産直市場には自治体が作ったものや(3セク含む)、JAがつくったものであったり、公設民営だったり、完全な民営(生産者グループ)と、利用者からみるとそのへんのところは、とりあえずどーでもいいことなんですが、こんなにもたくさんできると、人ごとながら心配になります。

そういえば、イオンやキラヤ(地元スーパー)の一角にも、そーゆーコーナーが設けられていますし、ね。

はっきりオーバーストア気味、です。

そんななか、年商10億円、年間来客者数58万人、生産者(出品者)2100人という産直があり、私、ここのファンなんです。

そこの会長が、『産直市場はおもしろい!』 小林史麿著(2012) 自治体研究社刊 --という本を出版。

成功の秘訣を惜しげもなく公開!

以下、ポイントを列挙します(見出しだけなんですけど、ね)。

ポイント①
生産者(農家)が主人公になる直売所

「人間というものは、自分自身で創意工夫する自由や決定権があってこそ、やりがいや主体性が生まれ、元気になっていく存在です。」

ポイント②
1週間ごとの現金精算

「土日はお客さんも多いので商品も品薄になりがちです。生産者の皆さんは、出荷のついでに集金をしていく大義名分ができ、直売所通いの楽しさが増幅されるのです。」

ポイント③
地域の自然や文化すべてを商品化する

「先人の貴重な財産・文化財 お蔵に入って半世紀 名も知れず、何にするのかもわからない 管理責任ひ孫の時代、ちょっと待て 燃やすな捨てるな粗大ゴミ 探し求める人もいる 文化財を守る仲人・産直市場」

ポイント④
生産者をしばらない

「生産者の入会登録は、住所、氏名、電話番号、出荷できる作物を記載してもらうだけです。入会金も必要ありません。会員になるための資格も必要ありません。どなたでも会員になってもらえるので、生産者は現在2150人です。」

ポイント⑤
宣伝は口コミのみ

「情報の発信源は、2150人の宣伝マン(=生産者)。」

ポイント⑥
生産者こそ最も安定した消費者

「農家の皆さんが生産する。ここに出荷する。農家の皆さんがここで購入する。売り上げの8割は農家の皆さんに入り、次の再生産に活かされる。あとの2割の大部分は従業員に賃金として支払われ、地域で消費活動を行う。そうやって地域内でお金が循環しますからね。経済効果もあるわけです。」

ポイント⑦
消費者も参加する楽しい直売所

「かなり高齢のおじいさんが、レジに乾電池を一箱持ってきました。レジの職員が心配して聞いたんです。『おじいさん、この乾電池、全部必要なの?』 『いいや、家に置いておくんだ。』 『そう、じゃあ必要な分だけ買っていったらどう? 乾電池はいつでもあるから、大丈夫だよ。』おじいさんは『じゃあそうするかな』と、必要な分だけ買いました。」

ポイント⑧
クマ、ヤギ、ダチョウがいる直売所

「ニワトリ20羽、ヤギ50頭、ウサギ20匹、ダチョウ2羽、クジャク6羽、ポニー4頭、ロバ1頭、クマ1頭、サル1匹、アヒル20羽、ブタ2頭を飼っています。・・・(中略)動物の貸し出しサービスもやっています。貸出期間は、1日から1年間までお客さんの自由。1回の貸出料は3000円です。」

ポイント⑨
細かい配慮の積み重ね

「直売所のあちこちにお客さんに喜んでもらえる工夫がいっぱいあって、お客さんが自分自身で選択できるサービスが良いのです。」

ポイント⑩
感動こそ商売の原点~楽しさが人を集める~

「ある大手スーパの支店長クラスが集まって、視察に来たことがあります。彼らが言うには『我々のマニュアルから考えて、グリーンファームは絶対にお客が入らない典型的な立地条件と店舗づくりなのに、なぜ人が集まるのか』をテーマに研究会を開きました。結論は『人が集まる理由がわからない』だったそうです。」

「毎年58万人もの方々が来ていただけるのは、楽しいからです。毎日、お客さんの様子を見ていたり、生産者とおしゃべりいしていたら、よくわかるのです。」

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ポイントの最後、「楽しさが人を集める」、その通りだと思います。私がそこに足を運ぶには1時間もかかるけれど
、そこが「楽しい」からなんですね。

加えて、

「なんでこんなものが、ここにあるのぉ?」

という発見と感動、それが味わえる場所なのです。

例えば、

先日から当店の窓際に置いてある「コーヒーの木」、これ、ここで購入したものです。

ヘン! ですよね、長野県の産直市場で「コーヒーの木」を販売してるって・・・・・・・・。

でも、それが魅力でもあるわけです。


ここの産直が目指すものを、「産直讃歌」として歌にしているページがありました。

-------------以下引用

 産直讃歌 一

百姓嫌だと町に出て

サラリーマンと化した子に

食べ切れぬ野菜作ってどうするの

あっちが痛い こっちが痛いとぐちるより

百姓やめて温泉につかって

のんびりと暮らせよと

やさしい言葉でなじられて

生きる喜び細められ

日々の暮らしは暗かった

産直できて いうことにゃ

親父の野菜は素晴らしい

なあせがれ

お前の嫌いな百姓に

今じゃ嫁から孫までも

勝手に手を出し口も出す

三世代通ずる心の喜びのうた


 産直讃歌 二

せがれもまもなく定年だ

天下り 嘱託探しに コネ探し

手付かず待ってる退職金

年金の満額支給も もうすぐだ

金さえ有れば 何でもできる

地獄の沙汰も金次第

ゴルフだ 旅行だ 趣味娯楽

うかれた老後は夢ばかり

しばし まて

一人じゃ暮せぬ老後の社会

むなしいぞ 人も地域もない暮らし

金では買えない人の道

年金プラスの百姓で

孫が打ち出すバーコード

親父の百姓 楽しそう

孫子らと 通ずる心の喜びのうた


 産直讃歌 三

せがれの子供も三十五

嫁ももらわず 独り者

定職就かずに フリーター

一に会社 二に仕事

三、四がなくて 五に出世

原発や 親父の生き方もういやだ

見直そう

お金が全てじゃない社会

自由に暮せる人の道

出来ることならボランティア

時代が違うよ

何とかなるさ

エコな暮らしと自給の社会

お金じゃないよ人生は

爺婆の生き方素晴しい

産直で地域が変わる喜びのうた

-------------引用終了

過疎化・高齢化の進行する地方にあって、「エコな暮らしと自給で地域経済を回していく」ひとつの処方箋、それがここの実践そのものです。

また、行きますね。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。今日も雨、何も見えません。「柿」の乾燥、大丈夫かなぁ?

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今日のストームグラス(↓)、それなりに繁殖中。

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『実践! 田舎力』 金丸弘美著(2013) NHK出版新書 での指摘が、すべてでしょう。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

日本の市町村が食を売り出すために用意したパンフレットをみてみると、詳しいテキストがほとんどないのである。

しかも「生産者が一生懸命つくった」「地産地消をすすめ」「安心・安全を心がけ」「おいしい」「ここならではの」「心を込めた」「こだわりの」「生産量日本一」など、ありきたりで抽象的を言葉が使われていることが多い

東京に地元の食を売り出したい、ブランド化をしたいと相談を受けるが、では、売りたい食材が、ほかの産地の同じような食材と味や香りがどう違い、品種はどんなもので、どれだけの量がとれて、どこでだれがつくり、いつ収穫されて、どれだけの栄養価があり、どういうふうに食べられていて、加工品では、原材料がどこの原産地で、どんな手法でつくられていますか、と尋ねると、具体的に答えてもらえるケースがきわめて少ない。

いつどれくらいの量がとれて、どんな状態で搬送されて、窓口の連絡先がどこかわからなければ、取引したいというところがあっても紹介できない。

マスコミに取り上げてほしいといわれても、具体的特徴が明確に語られていなければ、メデイアは扱ってくれない。

安全性が客観的に保証されていなければ、子どもを持っ母親は購入をためらう。

食の売り出しというと、往々にして、大きなイベントを打ってたくさんの人を集めて、話題性と動員を主目的にしたものになりがちだ。

しかし、それは一過性のもので継続性のあるものになりにくい。

しっかりべースを押さえて、恒常的に売っていくためにもテキスト化とワークショップは欠かせない。

そうすれば、市の観光課や農政課も、農家や加工業者も、地域文化からしっかり語ることができるようになる。

そのために連携して調べる。

自分たちの食材と食文化のことを徹底的に調べて、強みと弱みをつかむ。

食のブランド化は足元の地域調査と連携から始まるのである。

-----------------引用終了

観光課、農政課、商工課、歴史だったら教育委員会。

庁内横断的な連携ができているところは、「ちゃんと、わかっている」ということでしょうね。

だから金丸氏は、どーゆーふーな方程式でやればいいかをオープンにして、次のようなテキストづくりとワークショップを奨励しています。

-----------------引用開始

そこで必要となるのが、食材のテキスト化とワークショップだ。

「テキスト」とはその名のとおり、ある食材について、歴史、品種、特徴、栽培法、加工法、料理、出荷窓口、生産地、栄養価、味、香り、見た目まで、だれでもわかるように解説されている資料のことだ。

いわば、その食材の商品カタログのようなものだと思ってもらえればいい。

いつごろから栽培され始めたのか、ほかの地域の品種とどんな違いがあるのか、栄養価は、栄養を活かす調理法は、食味は、安全性は、出荷の状態は---など、食材を売り出すために必要な情報はたくさんある。

それを過不足なく、だれにでもわかるように伝えるためのツールがテキストというわけだ。

テキストをつくれば、しっかりと情報を提示することができ、どういう料理や加工に使えるか、特徴を明確にすることができる。

そのことで、料理家はもちろん、販売業者、消費者、マスコミにも、相手がほしい情報を正確に手渡すことができ、広報もしやくなる。

また、六次産業化を目指す生産者、加工業者、担当の行政職員など関係者がみな、その食材についての情報を共有することができる。

そして、テキストづくりにあたっては、料理と試食を軸としたワークショップを並行して行うのが最も効果的だ。

「ワークショップ」とは、「体験型講座」のこと。

専門家の指導を受けながら、参加者が実際に体験をして創造性を培い学んでいくというもの。

実際に触れたり、歩いたり、言葉にしたりして、多彩な表現を引き出すことが目的だ。

-----------------引用終了

ご自身が実際に携わってきた地域での実践が記されていて、非常にわかりやすいです。

実はこの本の「最終章(第5章)環境政策で未来づくり」で、飯田市のおひさま進歩エネルギーが登場します。

それも、ベタ褒め。

行政との連携や行政職員を育てている「公民館運動」やその仕組み等、読んでいると「理想的な環境政策を推進している自治体」と思えてきます。

が、しかし

証券法取引等監視委員会はおひさま進歩エネルギーに対して、「おひさまエネルギーファンド」(原亮弘社長、飯田市馬場町)の資金管理が不適切として、金融商品取引法に基づき行政処分するよう金融庁に勧告した。

と、今年5月に報道されました。

メディアで取り上げられて、全国的に名前が知られてきて、規模がどんどんと大きくなるものの、それをちゃんとマネジメントできる人財が不足----地方ではよくある現象かもしれません。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。台風は今(11時時点)、宮崎市に居るそうです。

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今日のストームグラス(↓)。下からじわじわと結晶化が進んでいます。

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2009年に出版されてからロングセラーを続ける『田舎力』 金丸弘美著(2009) NHK生活人新書。

名著として高く評価されているのは、実践的な内容を、より具体的に提示しているからでしょう。

疲弊した地方にあっては、藁をも掴む気持ちで著者の金丸氏を講師に招いて、お話を伺ったりアドバイスをしてもらっているらしい。

そんな金丸氏が2013年、『田舎力』以後の日本各地の様子を、再び新書にしました。

『実践! 田舎力』 金丸弘美著(2013) NHK出版新書

抱腹絶倒(いや、失礼)の場面を紹介します。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

六次産業化や農工商連携の会議に呼ばれても、集まったメンバーのほとんどは男性で、しかも高齢者。

農協理事長七〇歳男性、商工会会長七〇歳男性、商店会会長七〇歳男性、役場職員男性以下同。

国は男女共同参画を掲げているが、それって嘘でしょうと思うことしばしばである。

しかも料理づくりをしたことがない人が集まって六次産業化を、新しい特産品でブランドを、食で観光誘致を、と議論するのだから、出てくるアイデアのバリエーションは推して知るべしだ。

筆者が何をいっているかピンとこない方のために、よくあるパターンを再現してみよう。

この手の会議で何をつくるかという話になると、まず必ずジャムかジュースかワインということになる。

とくに、リンゴ、ブドウ、ミカン、トマトの生産地に行くとたいていそうだ。

東北のある会議でも、ブドウでジャムとワインを、サクランボでジャムをつくって売りたいという相談を受けた。

出席者はサクランボ農家組合の幹部、役場の職員などで、すべて男性だった。

「ブドウでジャムとワインをつくろうと思うがどうですか?」と担当職員。

「ふだんジャムをつけてパンを食べていますか? ワインを飲んでいますか?」とたずねると、農家さんが「そういわれてみるとご飯ばかりでパンは食べてないな。ワインも飲んでない」という。

「食べてもない、飲んでもないものをつくってどうします?」

「そうだな」

「ジャムがお店でどんなふうに売られているか、みたことありますか?」

「買い物にはあまり行かないな。」

「評判のカフェやパン屋さんをのぞいてみるとすぐわかりますよ。パン屋さんでは、さまざまな種類のパンがつくられていて、その傍らにパンに合うジャムが置かれて、というように一連の流れができているんです。

百貨店だって、パン売り場の近くでワインやチーズが売られているでしょう? お客さんがどんなシチュェーションで食べたり飲んだりするのか、どんな商品を買いたいかと考えなくてはダメで、ジャムやワインのことだけ考えてもうまくいかないんです」

「じゃあ、サクランボはどうだ。サクランボのジャムはどこにでも売ってるものじゃないからいいんじゃないのか」と組合の幹部。

「サクランボもいろんな品種があるでしょう。

おたくが売りたいサクランボの品種はどんな味なんですか?

それぞれの特色を出してコンポートにするとかタルトにするとか、いろんな加工の仕方があるでしょう。

ケーキやクッキー、ドライフルーツ、プリン、ジェラートも考えられる。

少しずつでいいからいろんなものをつくってみて、直売所で試験販売して、メインにするものを決めていけばいいんです」

「コンポートって何だ? 俺らはジュースかジャムしかわからん」

「そもそもこの会議自体、料理をしたことがない男性だけで行っていることがおかしくありません?」

「それもそうだ」

「あなたに料理をつくれとはいっていません。

奥さんとかお嬢さんとか料理に興味のある人、食べ歩きに興味のある若い人を入れて商品開発をするんです」

とまあ、たいていこんな感じになる。

どこでもこの種の「ジャムおじさん」が会議を仕切っている。

この調子だと、いくら加工品をつくり直売所に並べても売れない。

-----------------引用終了

まさかこんなところで「ジャムおじさん」が登場してこようとは、やなせたかし先生も(゜Д゜)。

『実践! 田舎力』ではタイトル通り、より具体的な「実践!」方法を記しています(ありがたや、ありがたや)。

処方箋は・・・・・・・(機会があれば)。

(念のため、著者の金丸氏は男性です。)

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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昨日のブログで引用した「世界から日本 そして地方へ 中田英寿が見つける日本展」のパンフレットで思い出したことがあります。

それは糸井重里氏がインタビューで述べていた次のようなこと。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

――糸井さんは地方で働くことについてどう思いますか? 少し前までは、やりたいことが都心に集中していて、東京で就職する人が多かったですが、最近は場所にとらわれずに働く人が増えてきていますよね。

糸井 僕がかつて想像していたよりも、地方の可能性はものすごく増えたと思います。

同時に、限界もある。

都会という場所は、別の刺激が山ほどあって、ぶつかるとどう対処すればいいか分からないくらい大きな摩擦熱が起きる。

なので次の展開が思いつきやすいんです。

地方は、ひとつのアイデアをどんどん育てていくことはできるんだけど、それを邪魔する別のアイデアや、批評的にいいアイデアを育ててくれる人に出会うのがものすごく難しいと思うんです。

――自分の意見を育てるにはいいけれど、誰かの意見を取り入れるのは難しい。

糸井 そうです。

自分の持っているコンセプトが危ういと感じる刺激を受けるには、地方は難しい。

都会だと、もっと面白くする機会が隣に偶然いたというようなことがある。

何をどう育てるか、何をどうしたいかで、持ち場が違うような気がしますね。

都会はやっぱりすごい。

だけど、そのダメさもある。

早く捨てて次に行かなきゃいけないと焦っては、面白いものを育てられないことがありますから。

こちら(リンク切れてるかも)

-----------------引用終了

地域だけで経済を回していけるような古き良き時代から、今は「地区予選がなくて、いきなりインターハイ!、いやいきなりオリンピック!」という時代ですから。

そのスケール感を実感できないのが地方、またインターハイやオリンピックで通用するものが地元に眠っているのに、それに気がつかないのが、地方。

そういえば、杉村太蔵氏(そう、小泉チルドレン。「いやぁ、黒塗りの車で赤坂の料亭に行ってみたい」発言等多数。現在はタレント?)も中田英寿氏と同じようなところ(世界で通用する地方のMADE IN JAPAN製品)に目をつけていて、それらの貿易関連事業に触手を伸ばしているらしい。

3人に共通するのは「外からの目」をもっていて、ちゃんと評価して先が見通せるという点でしょうか?


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。12時現在、雨降ってきました。

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今日のストームグラス(↓)。天気の反映なのか、結晶が成長中。

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昨日の南アルプス(奥)・伊那山地(その手前)・天竜川河岸段丘上段(さらにその手前)では、冠雪→新緑への変化が一望。

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以前読んだ荻上チキ氏の『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』(2012) 幻冬舎新書

以下引用します(一部、敢えて「彼女」と変換)。

-----------------以下引用

彼女は比喩的な意味ではなく、見事な統計学者でした。

莫大な資産を持つ家庭で豊かな教育を受けた彼女は、多くの知識人と交流する中で、当時最高峰の統計学者であり、現在でも「近代統計学の父」と評価されているアドルフ・ケトレー(1796-1874)に師事していました。

クリミア戦争当時の彼女は、負傷した兵士たちが、どういった理由で亡くなってしまうのかというデータを膨大に集め、綿密な計算を行った。

すると、実際の怪我によって死に至る人よりも、負傷箇所が膿み、伝染病にかかって亡くなった人のほうがはるかに多いということに気がついた。

だからこそ彼女は、「衛生環境を改善すれば、疫学的に死亡者率を下げることができる」と考え、シーツや包帯、水などを新しいものに替えるという衛生管理を現場のナースに指示し、徹底させた。

そして統計データなどをもとにプレゼンを行い、政府に対して援助を呼びかけるなどもした。

つまり彼女は、疫学的・統計学的思考に基づき、科学的に問題解決へと取り組んだ人だったのです。

また彼女は、国際統計会議に出席した折は、比較可能な統計をとることが看護の発展に寄与すると訴え、世界で統一した標準様式を共有することの重要性をも訴えます。

そんな彼女には、イギリスの王位統計協会における史上初の女性会員となり、さらには彼女の資料が、アメリカ陸軍でも重要視されたこともあり、アメリカの統計協会の名誉会員になったというエピソードもあります。

その上、衛生統計の重要さを訴える一方で、看護学を伝授するために養成学校を築くなどの活動も熱心に行っていました。

彼女は優秀な看護婦であるが、同時に優れた統計学者であり、プラグマティックな社会起業家でもあったのです。

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もう既におわかりのように、「彼女」とはナイチンゲールのこと。

「近代看護教育の母」「クリミアの天使」と称されていることは知っていても、彼女が「優れた統計学者であり、プラグマティックな社会起業家」であったことまでは、知りませんでした。

荻上氏は彼女の例をモデルとして紹介しながら、今の日本でできそうな「社会起業の考え方」を提案します。

-----------------以下引用

安定成長下での市民運動のイメージといえば、中央に対して異議申し立てをするというものでした。

しかしこれからは、端的にいえば、「国はノロノロしか変わらない。

ならば自分たちでモデルを作って実行し、結果が出たら国にもそれをやらせる」という発想が重要になってくるようです。

それは、従来のロビイストのイメージともまた違い、「自分でやり、後ろ姿を見せ、そして、その後ろを政治家についてこさせる」くらいのスタンスのものだと思います。

いうなれば、「クレクレ型」ではなく「コレヤレ型」、自らロールモデルを創造していく活動だといえそうです。

「予算に限界がある」「できる法整備にも限界がある」「期限もついている」ということを前提とした上で、いかにプラグマティックに意味のある形で、理想へと一歩でも歩みを進めていくかが重要です。

-----------------引用終了

だから本書のタイトルにも、サブタイトルが、

【絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想】

と付いているわけです。

自分は安全なところにいて、口だけの評論家はもういりません、退場です。

この新書は自らが当事者として社会を変えていく---そのヒント集。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。快晴なり。今日の飯田の予想最高気温は21℃。

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今日のストームグラス(↓)。こんなに天気がいいのに、これですから。

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きょうあたり卒業式の高校が多いみたいです。

ご卒業おめでとうございます。

そんな(高校生ではなく、既に社会人として何年かを過ごしている)若者たちに関して、小沼大地氏(クロスフィールズ代表)と古市憲寿氏の対談が彼らより、は~~~るか上の私世代にとっては新鮮でした。

-----------------以下引用(強調BLOG主)

小沼:ソフィアバンクの藤沢久美さんが「若者は、その時代に足りないものを渇望する」といったことをおっしゃっていて、感銘を受けました。

本当にそうだと思います。

高度成長期と違って、クルマもエアコンもテレビも冷蔵庫も家にある。

だから、そういった「豊かな暮らし」に対する渇望はない。

そして僕らの世代はITバブルの崩壊も経験し、

「時価総額が大きい会社をつくろう!とにかく金を儲けよう!」

といった価値観がぐしゃっとなったのを大学時代に目撃しています。

一方で、2回の震災があって、いろんなNPOが立ちあがり、「社会に対して何かをする」という行為が、日本社会の中で一気に広がった。

確実にこれからもたくさんある社会問題を解決していくことが「今、足りていない」んです。

そこに幸せ感のモチベーションを持っていこう、というのが僕たちの世代だと思います。

古市:なるほど。

小沼:「お金や高級車よりも足りていないのは、たとえば高齢者や格差といった社会問題を解決するアイデアや実行力だよね」と、エッジが効いた層は思っているんですよ。

古市それを解決することがクール、かっこいい、憧れる、と。

小沼:そうです。

-----------------引用終了

『絶望の国の幸福な若者たち』で、世代間格差や就職難に苦しむ若者たちの生活満足度や幸福度が実は高いことを指摘した古市氏が毎回、同世代のゲストと対談するこのシリーズ。

今の若者を「さとり世代」として一括りにするのは、「森を見て木を見ず(格言の反対)」という落とし穴にはまってしまいそうです。

話の中で登場してきた藤沢久美さん、懐かしいお名前です。

以前、NHK教育の「21世紀ビジネス塾」にでていたころから知ってはいましたが、暫く見ないなぁ~と思っていたら、今は社会起業家を育てる組織におられるんですね。

小沼大地氏も藤沢久美さんも、今ある社会に満足していない部分があるからこそ、そこでビジネスをしたり、社会起業家を支援したりしているわけです。

私もできることから・・・・・・・、多少はじめています。

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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今日のストームグラス(↓)。

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お借りした本です。

「はじめに」の中で、---あらかじめ結論を一言でいうと「よくみて、どこでもやる」ことである---と述べている。

その裏付けを自分が関係した①パレットタウン・大観覧車、②ライフネット生命の立ち上げ、から説明しています。

で、

なぜ「ビジネスをつくる」ことが必要なのか?

-----------------以下引用

優良企業は、一つのビジネスで安定的な競争優位を維持しているのではなく、一〇年以内の一時的な競争優位をくさりのようにつないで、結果として高い業績を継続している(入山章栄『世界の経営学者はいま何を考えているのか』英治出版、二〇一二年)。

つまり、現代の企業は、新しいビジネスをつくり続けなければ生き残れない。

サラリーマン個人のライフプランでいうと、サラリーマン人生の寿命が二〇代から六〇代までの約四〇年で、一つのビジネスの寿命が一〇年ならば、サラリーマン寿命のほうがビジネス寿命の四倍も長い。

だから、一つの会社で定年まで勤めたとしても、少なくとも本人にとってはいまだに見ぬ新しいビジネスを三つ四つ担当しなければならない。

どこに行ってもビジネスをつくる技術と実績があれば、新しいビジネスの担当になったとしても、創意工夫を加えて仕事を進めることができる。

社内転職で担当が替わってもやっていけるし、万一、会杜がつぶれても転職先で活躍できる。

つまり、サラリーマン個人もどの業界にいようとも、会社と同様新しいビジネスをつくり続けなければ生き残れない。

-----------------引用終了

様々な事例や経験の記述に通底しているのは、この問題意識です。

自分の成功体験を基準にしてしか行動できない・判断が下せない

とか、

新しいこと(事業・異動)には腰が引けてしまう

とか、

環境適応力ゼロ世代向けに書かれたのではないか、と思うくらいです。

エピソードでいちばん面白かったのは、これ(↓)。

-----------------引用開始

一九九五年頃、古くなったたばこのブランドの若返りを命ぜられたブランドマネージャーは、データを調べ、若者に人気のマールボロが都内で一番よく売れている下北沢の自動販売機を特定した。

その自動販売機の横に毎日、昼、夜、深夜といろいろな時間に立って、どういう時間帯にどういう人が買っているのか見て、自分がお客になりきって共感できるようにした。

自動販売機で買ったお客の後を付けていき、どういう飲み屋に行く人か、どこでどういう買い物をする人か見届けもした。

ときには、自分も同じ飲み屋に入って、素知らぬ顔をして話しかけたりもした。

そうして、お客の気持ちになりきって、マールボロのどこにお客は共感し、担当のブランドにはどの要素が不足しているのかを整理し、いろいろな施策を打った。

007のジェームズ・ボンド的なCMから若者がサーフインをしているCMに替えたりもした。

そうすると、これだけ古いブランドでは異例のことだが、売上が伸び始めた。

もちろん様々な消費者調査のデータを仔細に分析していたが、決定的な効果を産んだのは、そうした主観的な共感力による判断が大きかった。

-----------------引用終了

1995年当時はまだビッグデータの活用なんてことは考えられず、ひたすら「足」で稼ぐ泥臭いマーケティングがあったわけですね(いまでも、こーゆー系の手法は、そこそこ重要なはず)。

(タバコのブランド名は記されていないものの、もしかしたら“LARK”のこと?)

ひとつのことから学んだことを抽象し、別の分野でも応用できるように自分の中で昇華させておく。

それらが引き出しの中に整理して入っていれば、

どこに行ってもビジネスをつくる技術と実績があれば、創意工夫を加えて仕事を進めることができる。」

ということらしい。

(等高線人事のような世界でしか通用しない人材は、これからのビジネスの中では淘汰されるということ。そもそも等高線人事それ自体が悪しき慣習です。)

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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。見事な「快晴」なり。その分、朝は冷えました(飯田の最低気温は4.4℃)。

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今朝のウォーキング時(6:12↓)。下界は天竜川の川霧の中(この季節によく見る光景です)。

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日の出の時刻は6:34(↓)。

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その朝日を受けて(↓)、

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今日のストームグラスは、というと(↓)、西向き(手前)以外の3方向では「大繁殖!」・・・・。

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今日のタイトルは小幡 績氏の「五輪招致に学ぶ日本企業の「勝ち方」」というコラムを読んでいたら、でていたフレーズです。


-----------------引用開始(強調BLOG主)

2011年3月の東日本大震災後、日本の中古マンションは飛ぶように売れました。

買ったのは中国人投資家です。

一部の放射能汚染不安、地震不安により、不動産価格が下がったことは絶好のチャンスで、買い漁ったのです。

なぜかと言うと、「日本のマンションは震度5以上の地震でも倒壊しないことが証明されたから」です。 

中国では工事の質に関する不安が人々の間で蔓延しています。

東日本大震災よりも小さな規模の地震でも、倒壊してしまうマンションがほとんどだと、多くの現地の人は思っています。

韓国でも人々は同様の不安を持っています。

1995年には、営業中だった5階建ての百貨店が崩壊し、死者502人を出す大事故が起き、人々は不安を確信に変えました。

その後、この反省から、信頼性は向上しましたが、不安は根強く残っています。

マグニチュード9.0という激烈な規模の地震が訪れても、津波の被害は痛ましいものでしたが、地震自体では、きちんと建てられた日本のビルやマンションはほとんど崩れませんでした。

日本人は当然のように思っていますが、中国人や韓国人からすれば「信じられない」こと。

「これなら安心」と、こぞってマンション投資に走ったわけです。

日本人にとっては当たり前だけど、グローバルな視点では大きな価値があるものは、至るところにあります。

2020年の東京五輪は、そういう日本本来の価値を伝える絶好のチャンス。

エキゾティシズムとは距離を置いた、本質的な日本ブームが爆発するはずです。

ビジネスでも、世界一の良い製品を妥当な価格で売れば、当然世界でも売れるはずだという、生産側の都合だけで、世界市場に売り込もうとしていたのが、これまでの失敗でした。

世界市場、グローバル市場は存在せず、ローカル市場の積み重ねですから、それぞれのローカル市場の消費者に、それぞれ適応したアピールをしないといけないのです。

IOCの各委員の関心に合わせてアピールしないといけないのと同じです。


-----------------引用終了

地域おこしによく出てくるフレーズ、「若もの・バカもの・よそもの」。

このうち「よそもの」の視点から地域を見るのと、上述の中国人投資家が日本のマンションを見る視点って、「地元民(当事者)が気付いていない、いいところ」を発見するという点では同じです。

「ムラ」社会の内向きで居心地の良さに安住しているだけでは、相対的に経済停滞を迎えるだけですから。

いま、日本のコンビニは国内市場の縮小を見据えて、海外(特にアジア)の大都市に進出していくようになりました。

そこでは日本国内と同じオペレーションができないので、その都市ごとにカスタマイズしているようです。

これって、つまり「ローカル市場の消費者」に適応していることの証左でしょう(やっぱりすごいな、日本のコンビニとそれを支える社会インフラは)。


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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。

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