昨日の信毎web記事(こちら)。見出しは、
「リニア開業時期影響も」 JR東海社長 静岡工区未着工で言及
JR東海の金子慎社長が30日に行った定例記者会見、それを報じた信毎webから、社長自身の言葉を抜き出してみましょう(↓)。
「他の工区に比べて進捗(しんちょく)が遅れている。この状態が続けば開業時期に影響を及ぼしかねない」
「後の工程で取り戻すのが難しくなりつつある」
「なるべく余裕をもって(工事に)入りたかった」
「これから何が起こるか分からない。それに対する余裕の幅が狭まってくる」
以上です。
2027年の開業がずれこむ可能性に言及したわけですが、あくまでその前段、「この状態が続けば」という部分が気になります。
静岡工区は大井川最上流部で、静岡市内ではあるものの南アルプスの山岳地帯で、最高難度の工事区間でもあります。
で、
ここにトンネルを通したとしても、「静岡県」にとっては、何一つ恩恵無し。むしろ、大井川の流量に変化が生じることへの危惧のほうが大きい。そのため、そっち系の「反対」論者達や「静岡県」によって、未だ手が付けられていないようです。
こーゆー事態も想定されていたんでしょうけれど、ふと、長野県諏訪エリアの皆さん達が、こーゆー報道を見ると、
「ほら、だから諏訪回り伊那谷ルートにすりゃあ、よかったんだよぉ~。こっちじゃ、ウェルカムだったんだから。」
と、思っているのかも?
とは言え、技術的に南アルプス貫通ルートが可能となってからは、JR東海としては、わざわざ余計に時間が6~7分もかかる諏訪回りルートを選択するような余地はなくなっていました。
東京(品川)~名古屋間を40分で結ぶ---そんな夢のような構想に、6~7分プラスされてしまうと言うことは、7/40=17.5%もの時間ロスを覚悟すると言うことになります。
でも、そーゆーことが「地元」では、(たぶん)「たった6~7分の差じゃねえか」という受け止め方だったでしょうね。
ここはひとつ、金子慎社長、「静岡県」に対して、例のカードを切りましょう。
そう、
「のぞみを静岡駅にも停めます。」---と(現在、「ひかり」は1時間に1本程度の割合で停まっていますが、「のぞみ」は静岡県を完全スルー)。
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今日の南アルプス(↓11:00撮影)。
今日のストームグラス(↓)。